「いやだな」の気持ちを大切にするということ
フリースクールを運営する中で、とても大切にしていることがあります。
それは、
自分の「いやだな」という気持ちを大切にすることです。
「いやだな」の気持ちは誰にでもある
悲しい、怒っている、イライラする──
そんな気持ちは、誰にでもあります。
穏やかに見える人でも、内側には「いやだな」と感じる瞬間を持っています。
「いやだな」と思うこと自体は、悪いことではありません。
むしろ、自分の心のサインとしてとても大事なものです。
「怒らない」が正解ではない
「怒っちゃだめ」
「我慢しなきゃ」
そう言い聞かせて、自分の気持ちを押し込めてしまうと、心が疲れてしまうことがあります。
怒りや悲しみをためすぎると、心にも体にも負担がかかってしまうかもしれません。
だからこそ、大人も子どもも、気持ちを上手に表現する練習が必要だと感じています。
でも、それって本当に難しい
自分の「いやだな」を伝えるのは、大人でも難しいこと。
私自身も、少しの嫌なことなら「我慢すればいいや」と思いがちなタイプです。
フリースクールでも、子どもたちからよくこんな言葉を聞きます。
「なんでもいいよ」
「私はどっちでもいいよ」
一見すると優しさのようですが、もしかしたらそれは、
「本当の気持ちにふたをしている」サインかもしれません。
子どもにも、大人にも必要なこと
子どもたちはまだ、「いやだな」をうまく伝える力を育てている途中です。
でも実は、子育て中の親御さんにも同じような難しさがあります。
たとえば…
-
「つい怒りに任せて叱ってしまう」
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「叱らずに自分が我慢してしまう」
こんなふうに、どちらかに偏ってしまうことも多いのではないでしょうか。
伝える練習を、いっしょに
「叱りすぎず、我慢しすぎず」
大人も、子どもも、ちょっとずつ自分の「いやだな」を
上手に伝えられるようになれたらいいなと思います。
フリースクールでは、友だち同士・大人との関わりの中で、
安心して気持ちを伝える練習ができる場を目指しています。
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子どもだから叱られていいわけじゃない。大人だから我慢しなきゃいけないわけでもない。
そう考えています。
気持ちのやりとりを通じて、子どもたちも大人も、
お互いに「わかりあえる」経験を増やしていけますように。
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