ちがいを知り、ちがいを活かす ― 感覚の個性と共に過ごす教室の工夫

 

痛み、音、味、光の感じ方。
感覚には、ひとりひとりに違いがあります。

あるいは、「見えている世界」そのものが、違う子どもたちもいます。
私たちの教室には、ふつうなら見えないようなものを見て、感じにくいことを感じている子も、少なくありません。

そして、その子たちは、自分の感じていることを、言葉で教えてくれます。
伝え合うことで、私たちは気づかされます。

自分の感じ方が“ふつう”だと信じることの、危うさ。
この世界の感覚は、本当に人それぞれです。

おうち学校の小さな空間で、一緒に暮らしていくには、「感覚的なちがい」を知り、
そのうえで「技術的に合わせる」ことが必要です。生まれ持った感じ方は変えにくいからです。

たとえば音量を調整したり、距離感を調整したり、
「できる範囲でのすり合わせ」をしていく。

もしかするとこれは、大人の社会にも通じることかもしれません。
もしみんなが「ちがい」にもっと寛容だったら、電車や街中で、怒ったり怒鳴ったりする人は、減るかもしれません。

教室の子どもたちは、できています。
ちがいを受け入れ、平和に暮らすための工夫を。

 

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