学校を否定しない支援 ― 子どもが未来を選べるように

私は、教員として20年近く学校の中で過ごしてきました。
今の学校の難しさも、先生たちが生活を犠牲にしてがんばっている現実も、よく知っています。
そして、学校という場の良さも、ちゃんと知っています。

けれど、我が子が学校に馴染みにくかった経験を通して、
親としての複雑な気持ちももっています。

今、私は自宅で小さなフリースクールを開いています。
だからこそ、学校や先生のことを、子どもたちに「悪いイメージ」で残したくない、という思いが強くあります。

支援者が学校に対してマイナスの感情を抱いていると、
それが子どもたちの「離れる理由」になってしまうことがあると感じるからです。
また、学校に通わないという選択をしている子どもたちも、
学校のすべてを嫌っているわけではない、と日々実感しています。

子どもたちが未来のどこかで「学校へ行く」選択をするかもしれない。
そのときに、自分の中に学校への希望や安心感が残っているように。
学校も、フリースクールも、地域の居場所、習いごと。どれか一つではなく、
「自分に合った場所」を自由に選べるように――。

そんな願いを込めて、私は日々子どもたちと向き合っています。

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