フリースクールのお昼ごはんは、みんなで作る「調理実習」
おうち学校では、毎回のお昼ごはんを子どもたち自身の調理実習として行っています。
小学生も中学生も、びっくりするくらい家事が上手な子が多く、おうちで料理を任されている子や、留守番中に自分で作る子も。
料理教室に通っている子、カードゲーム『レシピ』が大好きな子…。
もちろん、フリースクールで調理に出会い、少しずつ慣れていく子もいます。
給食が苦手でも大丈夫
──その理由をお話しします。
給食が苦手で、「学校に行きたくない理由のひとつが給食」という子も多くいます。
でも、おうち学校ではそういった子たちも、不思議とお昼ごはんを楽しみにしてくれるようになります。
その理由は、たったひとつ。
「自分のペースで、無理なく、みんなで作って食べる」から。
偏食は、無理になおさなくていい
偏食は、サポートがあれば少しずつ克服できるものです。
けれど、おうち学校では「まずは楽しく食べられること」を大切にしています。
「食べられたらラッキー、でも食べられなくても大丈夫」
そんな安心感の中で、「食べてみようかな」という気持ちが生まれる子もいます。
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野菜が苦手なら、果物で補えばOK
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魚が無理なら、お肉でたんぱく質をとればOK
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食べられない日は、おにぎりやスープだけでも大丈夫
無理のない方法で、栄養と安心を両立する。それが、おうち学校の食の考え方です。
こんなこともありました↓
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給食の流れ
① 食材を持ち寄ります
給食費(2200円/月)とは別に、
ご家庭から食材を1品持ってきてもらうスタイルです。
子どもたちは「自分が食べたいもの」をもちよります。
例)野菜1袋、果物、ふりかけ、ソーセージ、冷凍食品、スモークサーモン など
自分で選んだ食材があると、お昼が待ち遠しくなります。
↓兵糧丸を作ったことも…
② みんなでメニューを考えます
登校した子から順に、皮むきや下ごしらえをスタート。
食材がそろったら「今日は何を作る?」「何ができそう?」とメニューを相談します。
大切なのは、「みんなが何か食べられる」メニューを選ぶこと。
切り方や調理方法にも工夫があります:
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食べられない子が取り除けるように、大きめにカット
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匂いが苦手な子がいるときは、そっと別室で調理
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アレルギーがあるときは、器具を分けて対応
みんなで考えた“子どもたちルール”が、安心を作っています。
↓こちらはとろける湯豆腐実験
③ 食べ方も、ルールはシンプル
食べるときの合言葉は「楽しく食べるのがいちばん」
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きらいなものは無理しない。(何も言わずこっそり残す。食材の悪口を言うと、持ってきた子が傷つくかもしれないから。)
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自分で盛りつける(量も内容も自由)
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お試しOK・おかわりOK
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残すのもOK(でも次回にいかそうね!)
ルールがゆるいことで、「ちょっと食べてみようかな」の気持ちが生まれます。
↓こちらはあえて「トッピング」にして苦手な食材を混ぜない工夫。
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みんなで食べると、ちょっと仲良くなれる
調理と食事は、はじめて参加する子の緊張をほぐす魔法でもあります。
「食べるのが不安」「給食や外食が苦手」
そんな子も、おうち学校では無理なく過ごせるように工夫しています。
安心できるごはんの時間から、
仲間との関係も、少しずつゆるやかにつながっていきます。
ちなみに…今年度は偏食ある子も含め、みんなでの相談のもと
(月)焼きそばかラーメン
(火)スープかミートソーススパゲティ
(木)ぎょうざ
(金)カレー
多めになっています。他にも、チーズフォンデュ・手作りパン・ねりきり・イチゴ大福等…どれもおいしかったです!
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