外には思いがけない出会いがあふれています
「小さなおうちの学校」は、家でも学校でもない「第3の居場所」。子どもたちが安心して過ごせる空間づくりを大切にしています。
でも、安心だけでとどまっていてはもったいない。子どもが本当に育つのは、予想できない出来事に出会ったときです。
たとえば——
子ども文化センターで、職員さんにおもちゃを借りたかったけど、照れてしまった経験。幼児さんが苦手だったけど、公園に通ううちに慣れて優しくできるようになった経験。土手を散歩していて指輪を見つけ、交番に届けるという経験。新丸子の商店街を歩けば、においや音、人の声に五感が刺激され、「ここって、うちの近所とちがう」と感じる瞬間も。中原図書館では、自分で本を選ぶという自由を味わえます。
こうした“外の世界”には、教室では味わえない「生きた学び」がたくさん転がっています。
もちろん、「外に出るのがこわい」と言う子もいます。
「人が多いところが苦手」「予定がわからないと不安」「虫がいる公園は嫌」「小さな子は予測不可能で怖い」——どの気持ちも、とても自然で大切なサインです。
だから、私たちは無理に外へ連れ出すことはしません。
でも、家やスクールの中で少し元気が出てきたとき、「ちょっとだけ外に出てみようか」と声をかけてみるのは大切なこと。
たった数分の散歩でも、「行ってみたら楽しかった」が、小さな成功体験となって子どもの自信になります。
そばに大人がいると、不安もやわらぎます。誰かが見守っていてくれるという安心感が、次の一歩を支えてくれます。
私たちのフリースクールでも、はじめからみんなが外に出たがるわけではありません。
でも、子どもたちの「ちょっと出てみたい」という気持ちに寄り添いながら、季節ごとのお出かけ、少人数のミニ遠足、買い物や地域のお店見学など、小さな一歩を応援しています。
そして、その「小さな一歩」は、決して小さな意味ではありません。
日常の外に出ることそのものが、子どもにとっては“冒険”です。
不登校やHSC、発達特性のある子にとって、その一歩はとても大きな挑戦です。
だからこそ、外に出ることで——
自分の枠を少し広げたり、誰かに気持ちを伝えようとしたり、困ったことを相談してみたり。
そんな経験の積み重ねが、「生きる力」になっていきます。
私たちが大切にしているのは、
「外に出よう」と無理強いしないこと。
「出てみたい」と思ったとき、そっと背中を押すこと。
子どもが自分のペースで世界を広げられるように。
その旅のそばを、私たちも静かにいっしょに歩いていきたいと思っています。
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